投稿日:2025年5月6日 | 最終更新日:2025年5月6日
「なんで私は、大切にされないんだろう?」
「私を大切にしてくれる人は、どこにいるの?」
昔の私は、完全に「察してちゃん」でした。
黙って我慢して、涙ぐんで、「どうして気づいてくれないの……(チラッ)」ってやってたんですが、はい、当然気づかれませんでした。
むしろ「めんどくさ」って顔されて終わりです。
でも今、私はわりと幸せなパートナーシップを築いてます。
それはきっと、「愛される力」を自分で設計し直したからだと思ってます。
私たちはもともと「愛され力の天才」なんです
うちの娘は、愛される力がめちゃくちゃ強いです。
「受け入れてもらえる」って信じているから、すっごく自然に甘えてきます。
たとえば、
「足やっちゃったから、ちょっとやってくんない?(訳:足ぶつけたから、ナデナデして?)」
ってしれっと言いながら、私の手を自分の足にあててくる。
語彙力崩壊、というより、もはや「日本語をやり直してきた幼児」レベルの表現力。
でもそれがまた、最高にかわいい。(ごめんノロケ)
愛される前提で生きてるなって思う瞬間がよくあります。
で、そのとき私が忙しくて甘えさせてあげられなかったとしても、 お気に入りのぬいぐるみをぎゅっと抱っこしたり、自分で別の手段で補充して、ちゃんと気持ちを整理してるんですよね。
信頼して甘えて、受け止められなかったとしても折れない。
これってほんとに、「愛される力」としてめちゃくちゃ完成度が高いと思うんです。
子どもって、もともと「愛されて当然」って思って生まれてきます。
だから、甘えたり頼ったりすることに、全然ためらいがない。
そして大人だって、本当はそうあっていいはずなんですよね。
「愛される力」が低くなっちゃう原因って?
でも、子どもみたいに素直に甘えるって、大人になると意外と難しいものですよね。
「そんな甘えスキル、生まれた時から標準装備なわけ?」って思った方もいるかもしれません。
安心してください、それ、あなただけじゃないです。
「愛される力」って、実は育ててもらえなければ育たないスキルでもあるんです。
そして、私たちの多くはその力を、育つ前にそっと奪われていたのかもしれません。
たとえば、
- 幼少期に甘えたくても拒否された
- 感情を出すと「めんどくさい」って言われてきた
- 何かお願いすると「自分でやりなさい」と返される
そんな家庭環境だった人は、「甘える=迷惑」とインストールされているので、
大人になってからも甘え方がわからないのは当たり前なんですよね。
私の場合
私も例外ではありませんでした。
泣いたら「泣くな」と言われるし、甘えたら「お前はお母さんをバカにしてるのか!」(???)とキレられるしで、「自分の感情は、飲み込むもの」と思うようになっていました。
かわいそう、あの日のわたし。
そんな悲しい経験を積み重ねていくうちに、私は「自分は受け入れてもらう価値なんてない」と、いつのまにか思い込むようになっていました。
でも心理学を学ぶ中で、「本当は、ちゃんと伝えたら受け取ってくれる人もいるのかもしれない」と思えたんです。
そこからです。
「自分の欲求をちゃんと伝えること」は、自分のためだけじゃなく、相手のためでもあるんだって気づいたのは、私にとって革命でした。
「大切にされる自分になる」ってどういうこと?
「大切にされる自分になる」というのは、「自分は大切にされていい存在だ」という自尊心を育てること。
そしてそれを、他者の評価ではなく、自分でちゃんと思えてるかどうか。
昔の私は、「尽くす・相手に合わせる=愛される」って本気で思ってたけど、それってただの「察して地獄」でした。
今は「ギューして!」「なでなでして〜!」って、わりと堂々と言ってます。
しかも若干かわいこぶって言います。ええ、計算ですともww
だって、言った方が早いじゃん?
察してもらうより、ナデナデされる確率は5倍です(当社比)。
それが、自尊心を持って生きるってことだと思ってます(たぶん)。
「大切にさせてあげる自尊心」って、けっこう最強です
愛される人って、ただ「愛されたい!」って待ってるんじゃなくて、「愛させてあげる枠」もちゃんと提供してる人なんですよね。
たとえば私、夫にけっこうストレートに「これ欲しい〜」「○○して〜」って言います。
で、やってくれたら、素直に喜びます。
この前も夫が誕生日に、サプライズでスパークリングワインとお花を買ってきてくれました。
全力で喜んで踊って、それを見ている夫の嬉しそうなこと!!
つまり、私がめちゃくちゃ喜ぶことで、相手も満たされてる。
それが、「大切にさせてあげる自尊心」なんですよ。
そしてこれって、実は相手にとってもめちゃくちゃ意味があることなんです。
というのも、「してあげる」行為というのは、相手の自尊心や自己肯定感を底上げするんですよね。
「ありがとう!」「うれしい!」「助かった〜!」って全力で返されると、相手も「自分って役に立ってるな」「愛されてるな」「なんかイイ男(女)かも…?」って自然に思える。
つまりこちらが受け取ることで、相手も「愛される人」としての自己像が育っていくんです。
甘えるって、ただのわがままじゃなくて、パートナーの「愛させる力」を発揮させてあげる優しさでもあるんだな〜って思ってます。
愛されるって、じつは「設計できる」
私、「情緒が5歳児」みたいに甘えるのが得意なんですが、これ全部、戦略です。
- ケンカして放置されたら、「まだ泣いてるもん!」「拗ねてるよ〜」ってLINEします。
→ 夫、秒ですっ飛んでくる(泣いてない)。 - 近寄ってきたら「くみたん可愛いからギューしたくなったの?」って言います。
→ もはや誘導尋問です。
でも夫は「そだねー」って言いながらギューしてくれます。 - 「なでなでしていいよ〜」って言いながら、相手の手を自分の頭にズドン。
→ 強制ナデナデ発動。
夫は「やらされてる(笑)」って言いながら、しっかりナデてくれます。 - 落ち込んでる時は「くみたん可哀想〜〜〜!!!」って自分で叫びます。
→ もはや自動音声。夫が「はいはい、よしよし」って慰めてくれます。
ちなみにソースはひろゆきの、「オイラかわいそう!」
画像出典元:西村ゆか 公式X
ぜんぶ、「愛されループ」を自分で起動させる言葉と動きです。
甘えて、受け取って、喜んで、また甘えて。
ループ構造、完璧。
これって、天性じゃないです。 完全に、「設計された甘え」なんです。
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愛される力だけでなく、人間関係全部、設計できる。
「愛され力」は「設計」であり「育て」でもある
ここで少し、私が大事にしている「設計」と「育て」の視点もシェアしておきます。
1. 「育てる」とは「支配」ではなく「関係の設計」である
「大切にされる」って、相手が勝手にやってくれることじゃないんですよね。
「育てる」っていうのは、「私がどうされたいか」を丁寧に伝え、体験させていくこと。
つまり、「理想の関係は育ててつくる」というスタンスが土台になります。
2. 「察してくれる人」はいない。だから設計図を渡す
「分かってくれる人がいい」じゃなくて、「分かるように伝えられる私」が強いんです。
「私はこんなふうに大切にされると嬉しい」「これは苦手」など、愛され方のマニュアルをちゃんと渡す。
それが、関係の中で安心を育てる土台になるんですよね。
3. 最初に「甘え方」を教えることが、育てる第一歩
男性って、「甘える女性」によって「愛し方」を学ぶことが多いです。
最初からそれを知ってる男なんていない。
最初は小さな「ありがとう」「嬉しい」「ぎゅー」から。
そうやって安心して「与える人」になっていってくれる。
だから、「甘える力=愛され力」なんです。
4. 「自己犠牲」ではなく「自己理解」が育てるベース
我慢して尽くすと、「察してほしい」が爆発しがちなんですよね。
でも、自分が何を求めてるのか分かっていれば、相手にそれを正確に伝えられるんです。
つまり、大切にされる関係のデザインがうまくいくのは、自己理解が深い人なんですね。
5. 「お姫様でいる覚悟」=愛される責任を背負うこと
わがままだけど可愛い、自由だけど信頼されてる。
そんな「愛され姫」でいるには、「自分の機嫌をとる力」と「甘えのバランス感覚」が必要です。
愛されたいなら、「愛されやすい私」でいる努力は必要
これは真理です。
「愛されやすい私」というのは…
- 与えられたものを素直に受け取り
- 喜びを全力で返し
- 自分のことをわかっていて
- それを言語化できていて
- 相手の行動を報われたものにする
これを、相手の中にある前提(価値観や特性、気質など)に合わせて組み立てて、設計していくことなんです。
つまり、自己理解だけではなく、他者理解と受容も必要になるんですね。
まとめ:つまり、甘え上手は人生上手
「大切にしてくれる人がいない…」ってずっと悩んでいたけど、 ある日ふと「いや、私が「大切にされやすい人」になった方が早くない?」って気づいたんですよね。
それからは、甘えるスキルも、喜ぶ演出も、ぜんぶ研究して磨きました。
で、今の私の結論はこれです。
大切にしてくれる人を探すより、「大切にされる自分になる」こと。
そして、「大切にさせてあげる自尊心」を鍛えること。
これができると、恋愛も夫婦関係も、すんごくラクになります。
あなたもぜひ、自分の「愛され力」、設計し直してみてください。
あと、スパークリングワインはだいたい正義です(これも大事)。